【PS2】「探偵 神宮寺三郎 KIND OF BLUE」レビュー - アドベンチャー
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【PS2】「探偵 神宮寺三郎 KIND OF BLUE」レビュー

2011/08/02 編集
アドベンチャー
PS2 アドベンチャー 神宮寺三郎 ゲームレビュー
舞台は前作「Innocent Black」から4ヶ月後。洋子さんのいない神宮寺事務所は何だか寂しいです。神宮寺本人も無精になっていき、部屋は荒れ放題。そこへ今泉から仕事の依頼が入ることで神宮寺は動き出します。



■ 前作との違い

・「バー かすみ」でのゲーム追加
「バー かすみ」でダーツとインディアンポーカーがプレイできるようになった。勝つとコインがもらえます。そのコインを使い、ボトル交換をすることが可能です。

※バーかすみで交換することのできるボトル
100枚・ジャパニーズウィスキー
500枚・カナディアンウィスキー
1000枚・アメリカンウイスキー
2000枚・アイリッシュウィスキー
3000枚・スコッチウイスキー

インディアンポーカーは、「まなみ・かすみ」のどちらかを相手にできるんですが、試しにかすみ姉さんと勝負してみました。・・姉さん、ポーカーフェイス上手ですね(笑)。ダーツゲームもスティックを使って操作するタイプなので、なかなか難しいです。カードゲームと一緒にプレイすると探偵稼業そっちのけ・・なんてこともありますので程々にしておきましょう。


・マネーシステム
金額が画面に表示されることで、よりリアルな探偵ゲームとなりました。アイテムの売買や情報屋への情報料を支払うのに必要となります。新たに導入された「TPSモード」においてもお金は重要です。


・室内移動画面の変更
室内移動は前作と同じですが、3Dで移動するのではなく、一枚絵が切り替わる方式に変更されました。これにより、移動によるもっさり感はなくなりました。


・「手帳」「携帯」コマンドが前面に表示
通常画面で「手帳」と「携帯」が追加されました。これにより、いちいち持ち物画面を出さなくても一番使うであろうコマンドが前面に表示されるようになりました。


・「相関図」の追加
「相関図」が追加されました。人物関係が一目瞭然になり、そこから各人のメモにも飛べるため便利になっています。


・TPS(トークプロファイルシステム)モード
尋問モード。情報を引き出すために、対象者をなだめたり、脅したり、ときには買収を試みることができます。しかし相手の機嫌を損ねると追い出されてしまい、一度追い出されると、しばらくの間は同じ人物から話を聞けなくなってしまいます(違う場所へ一度でも行けば再度話を聞けるようになります)。



■ クリア感想

今作は、前作「Innocent Black」で起きた歌舞伎町連続殺人事件で、事件に巻き込まれた洋子さんの身の安全を図るため、神宮寺がやむなく洋子さんを解雇してから4ヶ月後の話になります。物語は全般にジャズがキーポイントになっており、タイトルもジャズの名盤から。お洒落です。

話はタイトルどおり「ブルー(青)」が要所要所に登場。今泉から受けた依頼が次々と新しい事件を生み、神宮寺一人で駆け回る姿はなかなか新鮮でした。

上記でご説明した「TPSシステム」は、探偵ならではの会話の駆け引きが実現できており、面白かったです。近年で言うなれば「逆転裁判」の「ゆさぶる」や「つきつける」などの前身でしょうか。情報提供者になんとか情報を提供してもらうため、その人物像や性格を見極めることによって新たな道筋が開けます。

私は人物像を見極めるという探偵の基本を怠ったため、何度か追い返される場面もしばしば・・・。そんなときには、必ずその人物を知る人物がいますので、人物像のヒントを聞きに行きましょう。

神宮寺シリーズにかぎらず、アドベンチャーゲームは総当りで解くというのが基本です。プレイ時間は前作と同じく約10時間。良くも悪くも、前作と今作でひとつの物語という印象を強く受けました。

今作からは新宿歌舞伎町にある「ガラン堂」でアイテムを購入できるようになり、物語の進行上にも重要な役割を果たします。なかには役に立たない物もたくさんありますが、お金が余れば買い占めてみてもいいのではないでしょうか。

あれから4ヶ月しか経っていないのに、事務所内は荒れ放題。
神宮寺にはやっぱり洋子さんがいないとダメですね。



※ここからは完全に個人的な辛口レビューになりますので、気分を害される方は読まないことをオススメします。ネタバレを含みますので文字は反転させてあります。


まず、洋子さんが感情論で神宮寺に問い詰める場面があります。あなたは神宮寺と長年コンビを組んできて何を学んだのか。神宮寺も、洋子さんに問い詰められて残念そうな表情をしないでほしかった。前作ラストの補完をしようとした努力はわかりますが、神宮寺を感情論で攻める洋子さんは見たくなかったですね。

これが昨日今日のパートナーだったらまだ理解できますが、この2人は長い間、コンビを組んできたわけで、洋子さんが神宮寺の内面に気づかないはずがないんです。そこを理解したうえでもう少しセリフ回しに気を使ってほしかったですね。



一番残念だったのは「蒼ざめた馬」の鳥羽が何もせずに死んでしまい、鳥羽を殺したヒットマンについてほとんど言及されなかったところ。あれが物語に一番深く絡んでくると信じてプレイしていた私は、あまりの唐突な結末にポカンとするばかりでした。

「実際、事件の収束はこんなものだ」と言われればそれまでですが、エディの曲探しに重点を置きすぎた結果、それ以上に重要であるはずの話が突然終わってしまったのは非常に残念でした。

あと、これは人によって感じかたが違うと思いますが、エディと藍子のせっかくの対面がジャズ音楽に乗せただけのムービーのみで終わってしまったのはどうなのかと。あれだけ必死に曲を集めてエディに聴かせるというこのゲーム最大の目標が、たった数十秒のムービーのみで終了したのにはガッカリしました。

前作がかなり練り込まれていただけに(最後の展開が良かったということではなく、ストーリーのテンポと本業のバランスが良かったという意味です。)、今作のジャズ押しには食傷気味でした。



最後、洋子さんが事務所に戻ってくるわけですが、あの戻りかたで良かったのかなあ・・。もっと練りようがあったのでは・・。エンディングで帰ってくるパターンはありですが、その合間に話を詰めこみすぎて、本来の探偵ゲームの部分がおろそかになっていたことは否めないと思います。ほとんど一本道でしたし、TPSモードで話を聞く相手も、もっとたくさんいてほしかったですね。

私は神宮寺が好きです。前作で洋子さんをストーリーラインから外したからには、それ相応のストーリーを練って戻らせるべきだったと思っています。アメリカに行ってカウンセラーと出会い、神宮寺に怒りをぶつけ、最後の最後で普通に戻ってくる。こんな簡単なストーリーでよかったのかなと。

最後、洋子さんが事務所に戻ってきてくれて嬉しかったのは間違いないんですが、もっともっとストーリーを練ってほしかったですね。洋子さんは神宮寺に次ぐ最重要人物なんですから・・。




前作と今作はシリーズ第6作「夢の終わりに」をプレイしているかいないかで、大幅に評価が変わると思います。神宮寺と洋子さんの関係性を理解したうえでプレイする。これが第3期神宮寺ですので、

「夢の終わりに」→「Innocent Black」→「KIND OF BLUE」

の順番でプレイされることをオススメします。


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