ゴキブリの脳から新たな抗生物質が発見される?
3億年前から地球上に存在している“大先輩”。
どうしてゴキブリだけがこんなにも長く繁栄してきたのか。
その謎はどうやら、この“抗生物質”にありそうです。
ゴキブリとバッタの脳から見つかった9種類の抗菌性の分子を調べたところ、各分子が異なる種類の細菌を殺すよう特化していることがわかった。この“非常に賢い防御メカニズム”によって、昆虫たちは極めて非衛生的な環境でも生き延びることができるとリー氏は説明する。
ゴキブリの脳から新たな抗生物質? - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
人々が嫌うゴキブリ。その脳から新たな抗生物質が発見されました。
病原性大腸菌など、ヒトにとって有害な細菌を殺す天然の抗生物質を
ワモンゴキブリの中枢神経系が作りだすという研究が発表されました。
また、現在までに3種のバッタも細菌を殺す同じ分子を
その小さな脳の中に持つことがわかっています。
要するに、この抗生物質を脳に持っているので、
ゴキブリは汚い環境でも生きていけるということのようです。
研究チームがヒトの細胞にこれらの抗生物質を使ったところ、
有害な作用は起きなかったとのこと。
見た目も嫌ですし、汚い生き物として嫌われつづけてきた「ゴキブリ」。
3億年前からの先輩が、生き物を救う「カギ」となる日は近いのかもしれません。
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