自分が林原めぐみを「人間」として好きな理由
林原さんのことを知ったのが97年ぐらい(ちょうど「スレイヤーズ」が開始された時期)になりますから、かれこれ彼女の曲を12年も聴いているということになります。
あまりガツガツに聴いていたというわけではなく、ちょっと間が空いたり、最近またスレイヤーズが始まったので、その関係でまた聴きだしました。
そんな閣下の(閣下って呼ばれてるんですよね?今。)98年リリースの曲「raging waves」。
raging waves
(1998/07/03)
林原めぐみ
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映画『スレイヤーズごぅじゃす』主題歌にもなっているこの曲。
今まで何十曲と聴いてきたはずなんですが、なぜかこの曲が一番「歌詞」の部分で耳に残りました。毎日これだけ何度も聴いてます。
スレイヤーズ ごぅじゃす まるみえ! DVD
(1999/08/25)
林原めぐみ河村万梨阿
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ちょっと話がズレますが、私は曲を聴くとき、「歌詞」にあまりこだわりません。メロディーから入る派なので、歌詞にこだわって曲を聴いた記憶がないのです。しかし、この曲だけは違いました。たぶん、どの曲よりも自分の心に響くメッセージが聞こえてきたからでしょう。
林原さんというのは、昔からそうなんですが、自分が皆に言いたいことを、そっくり曲に乗せるんですよね。陳腐なメッセージではなく、人生の指針みたいなものを音楽に盛りこむからこそ、長い間、ファンに支持されてきた人なのだと思います。
ラジオを聴いていてもそうなんですが、ただのラジオではなく、困っていればアドバイスをし、間違っていれば叱る。そんな心意気に溢れた頼れる姉御と勝手に思っています(笑)。
そういえば、昔、私が住んでいる地方のラジオにゲスト出演した際、林原さん宛てにこんなメッセージが送られてきました。
「私は今、中学生の女子です。将来、林原さんのような声優になりたいんですけど、どうすればなれますか?」
パーソナリティが「林原さん、こんな質問が来ているんですがいかがでしょうか?」
という問いに対し、林原さんの言った言葉は、10年以上経った今でも昨日のことのようにはっきりと覚えています。
「厳しいことを言うようですが、声優になる方法を人に聞く時点で声優にはなれないと思います。今、その方法をこの場で言うのは簡単ですが、そうなりたいという夢があるのなら、自分の力で方法を見つけて、夢を叶えて下さいと言いたいです。」
大抵の場合、こういう質問が来たら、ゲストというのはソツなく答えるものです。色々な番組を聞いていても、そういう人が多かったように感じます。
しかし、この時、林原さんはあえて突き放しました。この部分をラジオで聞いたとき、「この人は質問者の子の人生を真剣に考えている。だからこそ、あえてこう言ったんだろう」と思いました。
質問者、中学生ですよ?普通のゲストならば「もしなるとすれば、それはこういう方法を取って、こういう学校に行って・・」などと答えると思うんです。しかもこれ、スタジオ出演ではなく、電話での出演だったんです。その場を丸くおさめるために、ソツがない答えをしそうなものです。
しかし林原さんは「プロ」として、中学生の女の子が出してきた質問に真っ向からぶつかって答えました。
質問者の女の子は、軽い気持ちでハガキを出したのかもしれません。ただ、林原さんは一人の声優として、人間として彼女のことを考えたからこそ、そういった答えを返したのだと思います。
この返答に私は感動しました。彼女の今後の人生を真剣に考えたからこそ、こういう答えが出てきたんだと思いますし、お茶を濁さなかった姿勢に感動しました。
確か、当時リリースした「Give a reason」がベスト10以内に入って、その記念に「お話を・・」ということで電話出演していたはずです。そんな短い時間でも、こういう回答を出せる人がどれだけいるでしょうか。
人として尊敬できるからこそ、この人の歌はずっと聴いていたい。そう思います。
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