「プロレスギルド時代」がもたらす効果 - その他
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「プロレスギルド時代」がもたらす効果

2010/05/20 編集
その他




この「プロレスギルド」という単語は、「プロレス 真実一路」
9ページに書かれている言葉です。

「プロレス業界にはすでに3大メジャー団体など存在しない。3団体がお互いに支えあう、いわばプロレスギルド時代です」



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もはや「対抗戦」という言葉自体が過去の遺物となってしまった感は否めません。
団体同士がそれぞれ独立していた時代は価値がありました。
しかし、2000年の新日本・全日本対抗戦を境に“垣根”が崩れました。

私は「プロレスギルド時代」は、今の時代に合っていると思います。
その顕著な例が「武藤IWGPヘビー戴冠」と「丸藤IWGPジュニア戴冠」です。
他団体にベルトを任せることで外敵扱いをし、内部の活性化をはかる。
これが近年のプロレス界に見られる現象です。

そのかわり、新日の選手が全日、ノアに上がったりと
各団体でお互いを持ちあげるという図式はアリだと思いますが、
内部の充実をはかれているのかは疑問ですね。

現状、「丸藤の本気が見られるのは新日だけ」というような状態ですが、
新日としては、丸藤政権でジュニアが活性化しました。
これは大きな効果ですが、丸藤政権が新日ジュニアを一周したこと、
さらにタイガーが負けたことで、先が読めなくなってきました。

逆に新日の選手がGHCヘビーを獲ったらどうでしょうか。
過去、井上や真壁がノアに参戦したとき、とんでもなく良いファイトをしました。
「外行きの試合」をしたと言いかえても良いでしょう。あれはすごかったです。
これをうまく利用して、プロレス界の活性化につながれば・・と思います。


話は変わりますが、真壁の初防衛戦の相手が力皇に決まったようです。
そして本間にはヨネが当たると。これがまさしく「プロレスギルド」状態です。

真壁、力皇に仰天要求…オレを道端で襲え!

去年から新日を見ていると、ノアの選手が新日に上がることで
意外なレベルアップを果たしたということがあげられます。
一番わかりやすいのは杉浦でしょう。

2009年1月4日、東京ドーム。
三沢光晴と組んで新日に上がった杉浦は、そこから一気にブレイク。
GHCのベルトを巻く存在にまでなりました。

力皇は現在、ディスオベイというヒールユニットをヨネと組んでいます。
しかし、「本気の力皇」が見られたのは、2001年のゼロワン旗揚げ戦しか
なかったのではないかと思います。

あのときの力皇はハンパじゃない「強さ・凄み」がありました。
デビューからわずかな時期であのタッグマッチに出撃したので、
若さゆえの勢いもあったと思いますが、
真壁との防衛戦でも、あのときのようなプロレスを見せてほしいです。


「対抗戦」という言葉を表面的に使っても、実際は「交流戦」であり、
そこには団体の垣根は存在しません。

もはや「3大メジャー」が存在しない以上、各団体が手を取りあって
プロレス界を守っていく時代に突入していると感じます。
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