音楽離れに歯止めかからず。ダウンロードの刑事罰化の効果は

音楽ダウンロード違法化で売り上げが上がるかと思われた音楽業界。1日、ネット上のアンケートが行われ、その結果にネット上で話題となっている。
1日、音楽ダウンロードの利用に関するアンケート調査の結果が発表され、ネット掲示板上で
話題になっている。
このアンケートは、ネットリサーチを行う「マイボイスコム」が発表したもので、音楽ダウンロードの
利用経験者数や頻度、1ヶ月あたりの音楽にかける金額などが細かく集計されている。
今回のアンケート結果では、音楽ダウンロードの利用経験、頻度がともに減少傾向にあると伝えており、
1ヶ月あたりの音楽にかける金額についても「0円」という回答が実に68.6%を占めた。
今年の10月から施行された「違法ダウンロードの刑事罰化」により、音楽コンテンツの売上げ動向が
注目されていた今回の調査だったが、蓋を開けてみれば、音楽業界の売り上げ回復どころか、
「音楽離れ」の傾向が如実に現れる結果となった。
音楽離れに歯止めかからず。ダウンロードの刑事罰化の効果は(トピックニュース) - 経済 - livedoor ニュース
そりゃそうだ。元々、違法ダウンロードを行う層は"タダで転がっていれば聴く"層であったということ。従来のファンのように、お金を出して音楽を買っていた層ではない。
その層が軒並み買わなくなった。従来からのファンによるお金だけでは立ち行かなくなっているのが現状だろう。
「動画サイトで新曲のプロモを見る → 音楽に触れる機会が増える」
ネットに詳しい人ならば、「見る=違法」ではないことはわかっている。しかし、「ダウンロード禁止法」によって、「動画サイトを見ることも違法」と勘違いしている人が大勢出てしまったのは失敗だったと思う。これは動画サイト登場から言われていたこと。それを「危険かもしれない」ということで一般の人々を遠ざけてしまったのはいただけない。みすみす商売の可能性を狭くしてしまったも同然だ。
さらにリッピングも禁止になったことで、音楽データをPCに保存する行為ができなくなった。ますます音楽から人は離れることだろう。今回の違法DL禁止法案は、それに拍車をかけてしまったのだ。
昔のようにCDが爆売れする時代でなくなった以上、新たなビジネスモデルを考えるのが普通なのだが、音楽業界はどうもそういう気はないらしい。
本当にほしい曲なら手元に置いておきたいし、CDも買う。そういう曲に触れる機会をこの時代に失わせてしまったことは残念でならない。
「違法DLが減る→CDが売れる」ではない。
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