ネット動画の読みこみ時間、ガマンできるのは2秒まで?

このたび、米マサチューセッツ州立大学アマハースト校とIT大手アカマイ・テクノロジーズが実施した調査で
ネットの動画は2秒たっても再生が始まらないとユーザーが離れ始め、10秒待たされると約40%が見るのをやめてしまうという実態が判明しました。
調査は動画の視聴者670万人を対象に10日間にわたって実施し、この間に再生された動画2300万本について視聴状況を調べた結果によるもの。その結果、短い動画(30分以内)だと読みこみ時間2秒で諦めてしまう人がいるということがわかりました。
20%の人は5秒で他のページへと移動。30分動画の読み込み時間数秒で諦めてしまうならば、もっと短い動画ならば、ますます待ち時間が短くなってしまうでしょう。反対に、長編動画(映画など)に関しては、ユーザーは読みこみ時間が長くなっても大丈夫との結果も。おそらく、これは「内容への期待値」と比例していると思うのです。
長編なら「まあ少し待ったって、これから先、2時間の映画が見れるんだからガマンするか」となりますが、2分ぐらいの動画で待たされると「なんでこんな短い動画で待たされなきゃならないんだ!」と、ユーザーは怒ってしまうでしょう。たとえ、その2分の内容が濃くても、再生時間で見られているようです。
さらに興味深い結果として、「モバイルユーザーは待ち時間に寛容」という結果も。
待たされることに慣れているユーザー層との乖離が目立つ結果となりました。
また、ウェブページの読みこみを待てる時間は、動画よりもさらに短いという報告もあります。ニューヨーク・タイムズの2月の記事によれば、ウェブサイトの表示速度が競合サイトに比べてまばたきよりも短い250ミリ秒(1ミリ秒は1000分の1秒)遅くなるだけで、ユーザーがそのサイトを閲覧する頻度が下がるということです。
ウェブサイトを運営している人は私も含めて、もっと「表示時間」に気を配るべきですね。見直そう・・。
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