「ゲームは元々一人でやるもの」という淡路恵子さんの意見に賛同 - 考察・雑記
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「ゲームは元々一人でやるもの」という淡路恵子さんの意見に賛同

2013/01/15 編集
考察・雑記 1
ゲーム コラム ドラゴンクエスト
無類のドラクエ好きで、そのオンライン化に意義を唱えた女優の淡路恵子さん。
私もゲーマーの端くれとして、淡路さんの意見に賛同。

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※淡路恵子さんが食道がんのため、2014年1月11日に逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

芸能界屈指の『ドラクエ』好き


芸能界屈指のゲーマーで、中でも大のドラゴンクエスト好きであり、第1作目からやっている。
携帯電話の機種変の際にはドラゴンクエストの序曲を着信音にするほど熱中している。

また地方の公演の際には携帯ゲーム機だけではなく大型の家庭用ゲーム機をホテルに持ち込んでプレイをしている。
同シリーズは新作が発売されるまでのスパンが長いこともあり、「一遍にやっては勿体無い」という思いから、ラストダンジョンの前で一度プレイを止め、主人公の名前を違うものに変えて最初からやり直す、ということを何十回と繰り返すという。

ゲームデザイナーの堀井雄二に「早く3年ごとくらいに作ってくれないと、私、死んじゃう。」と懇願したこともある。同シリーズ9作品目に関して、プラットフォームが携帯機に移行したことと、セーブデータが1つしか作れないため、上記のような再プレイに際してその前の古いデータを残しておけない(結局同じソフトを買い足した)ことなどから、不満を持っているが、プレイ時間は300時間を超えサブロムも所有している。

休みの日には2~3日遊び続けるほどやり込んでいる。
また、同じRPGでも、ファイナルファンタジーは主人公が喋ってしまうという点で好きではなく、「喋るまではやっていた」と語っている。また桃太郎伝説もプレイしていた事がある。

淡路恵子 - Wikipedia


また、テレビ番組に出演したさい、最近話題となっているドラクエ10に関して言及し、

「私ね、あれはすごく怒ってるの。ゲームはひとりで楽しんでやるものなの。 それなのに、インターネットで不特定多数の人と繋がるだなんて嫌。ひとりになるために、ゲームするんですもの。ひとりに限るわよ。」


とバッサリ斬る場面が見られました。


ゲームはひとりでやるもの


いま、ソーシャルゲームが話題ですよね。据え置き機のオンライン化も進んでいます。しかし、そこには必ず「つながり」を強要されます。

これが嫌ですね。モンハンでもソロプレイできる範囲と、ネットワーク通信をしなければできないプレイがあって、「オンラインでつながらないと、ゲームの一部が楽しめない」ということはあってはならないと思うんですよね。

ゲームってひとりでじっくりやるものであって、私は他人とつながりたくないんです。
淡路さんとまったく同じ意見です。ホント、よく言ってくれたと思いますよ。皆が皆、オンラインとか「つながり」を必要としていると思わないでほしいですね。なぜ、ゲームで他人とつながって気を使う必要があるんでしょうか。結局、ゲームでつながりを求める人はそれ自体が目的であって、ゲームそのものを楽しむという位置が、下位に押しやられていると思うんです。

・・・私が古いのかなあ。ゲーム内で他人とつながるってそんなにいいですか?息苦しくありません?せっかく気を抜いてじっくりやろうと思ってるのに、他の人がゲームに入ってきて話したり、一緒に冒険したり、もう「つながる」っていうこと自体が目的になっちゃってますよね。現実逃避に余計な人間関係はいりません。


ゲームを楽しむよりも、「つながり」を楽しんでしまっている


オンラインで疲れない人ってまずいないと思います。もちろん、荒らしたり、変な行為をして相手の反感を買って楽しんでいる輩もいますが、そういうのは例外にしておきましょう。

オンラインから離れられない人って、結局はゲームを楽しんでるんじゃなくて、そこで生まれる出会いを楽しんでいるケースが多いと思います。悪いことじゃないんですが、それはテレビゲームの本質なのかなあと。

ボードゲームとかテーブルトークなんかは他人がいないと面白くないし、成立しませんからいいんですが、テレビゲームって最初はひとりで孤独にやるものでしたよね。友達と一緒にプレイするなんてこともやってましたが、基本、テレビゲームは一人用ですよ。ゲーム内の対人関係で、寝てるときにも呼び出されたり、ゲーム内の仲間とつながるために学校や会社へ行かなくなってしまったり、わざわざ指輪をあげたり、結婚したりっていうのはちょっと違うんじゃないかと思うんです。

現実生活でも「そこを仮想空間で済ませたらダメだろう」という部分までもをバーチャルで済ませちゃってるわけで、そこ踏み込んだら一線超えちゃうよと。オンラインゲームでそこまで実生活に影響出ちゃったら、もう戻れなくなるよと。

それで人生に影響を及ぼした人、何人も知ってます。

ゲームを楽しむんじゃなくて、女性を口説くのに一生懸命になってしまった人。それで日々、人生に苦悩し、引きこもってしまった人。夜中まで仲間と電話して、電話代が何万も跳ね上がった人。一度も顔を見たことないのに、会話だけで親友になった気になってしまった人。

結局、その人の問題だと言えばそれまでなんでしょうが、なんでもかんでも「オンライン」にするゲーム業界にも問題があると思うんですよね。追加コンテンツの販売とか、全国ランキング閲覧とか、オンラインにするにしても、そういうところだけでいいじゃないですか。知らない人とパーティー組んで一緒に冒険とか、あれがいらないと思うんですよねえ。

DLCも度を超えるのは反対です。追加でゲーム内コンテンツの販売をして、お金を使わせようとするのも問題がありますが、なぜ「対人」を絡めようとするんでしょう。もうオンラインにして、常に対人システムを強化しないと儲からない時代なんでしょうか。


ゲームはもう一度、オフラインに戻るべき


ゲームは進化しすぎました。おそらくこれからも、オンライン化の波は止まらないでしょう。なぜなら「儲かるから」。ソーシャルゲームが儲かるのだって、結局はオンライン化によって他ユーザーとの競争心がああさせたわけで。

ですが、ゲームって本当にそんなことでいいんでしょうか?淡路さんのお言葉をもう一度、お借りしましょう。

「ゲームはひとりで楽しんでやるものなの。 それなのに、インターネットで不特定多数の人と繋がるだなんて嫌。ひとりになるために、ゲームするんですもの。ひとりに限るわよ。」


不特定多数となんてつながりたくない。この考が古いのか、まっとうな考えなのか。つながるゲームが流行っているということは、そういうことなんでしょう。ただ、私は、ゲームはもう一度、オフラインの時代に戻るべきだと思います。

こないだ買った世界樹の迷宮3 星海の来訪者(レビュー記事)。このゲームもソロプレイ万歳。第三階層まで行きましたが、全然飽きません。スリープ状態にしておいて、記事を書き疲れたときなどDSiのフタをパカッと開け、続きをプレイする。楽しすぎます。

素材を集めにひとりで洞窟の奥地に潜っているときなど、得も言われぬ快感を感じます。そう、ゲームとは孤独にやるもの。ひとりの時間を思い切り楽しむためにやるもの。パーソナルスペースに、他人の存在が入ってきてはならないのです。


業界が苦しいのはわかります。オンラインにしなければ儲からないのもわかります。でも、自分ひとりの時間までもを他人と過ごしたいですか?私は反対です。いま発売されているゲームからオンラインを取っ払ったら、どうなるでしょう。つながらないと売上伸びませんか?

誤解のないように言えば、私は対戦ゲームや、対人要素がないとゲーム自体が成り立たないゲームを否定しているのではありません。(例:ボードゲーム・テーブルゲーム・どうぶつの森等)

「ひとりでやるタイプのゲームに、つながりという余計なオプションをつけないでほしい」

ということなのです。


関連リンク


淡路恵子さん ドラクエ好きだった…最後のボスは残し、一から ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
淡路さん、病床でもドラクエ漬けだった - 芸能ニュース : nikkansports.com
淡路恵子さん死去 80歳、映画で活躍 ドラクエファン:朝日新聞デジタル
2012-05-19 - てれびのスキマ
淡路恵子 - Wikipedia
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Comments 1

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ストロベリーパフェ

全く同意

同じ意見です。
知らない人と対戦→負けたらストレス。勝っても「なんだか申し訳ない」
知らない人と協力→「私は足手まといになってない?なんか挨拶無視されたけどこの人ヤな人?それとも私がなんか悪い?なんか分からないけど…ごめん」
と色々気を使って全く楽しめない。
私はトロコンを目標にコンシューマゲームを楽しんでますが、上記の理由でオンライン必須のものは手をつけられません。
オンラインでの共有プレイの方が仲間内での情報の伝播も早く、課金に向けた射幸心も容易くなっており、その分売上も伸びるという図式はなんとなくわかります。私もメーカーさんにはたくさん儲けていただいて、開発費を投じどんどん新たな名作を世に送り出して欲しいと本心から強く願っています。
ただ…不安なんですよね。
「今後ソロ専・オフ専がなくなっていく」ことが。そしてその兆しも感じます。
ゲームが大好きな私達ですが、しかしその中にあって私は「日常の億劫な人付き合いを忘れるため」に「1人で」ゲームをしています。
今はオフ専プレイヤーの声は小さく、届きにくいものかもしれません。ただ私のようなスタイルのプレイヤーが世界には不変の割合でいることをどうか忘れないで下さい。
全ての人を楽しませてくれるゲームを絶えず作り続けていってほしいです。好きなゲーム:ウィッチャー3。

2018/10/16 (Tue) 17:42
Ken
Admin: Ken
1977年生まれのファミコン世代。好きなゲームジャンルは主にRPGとアクション。基本的にコンシューマゲーム中心にプレイ。小学6年生のときにハマった新日本プロレスをこよなく愛す。
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