【不思議】『アンティキティラの機械(歯車)』は古代の天体コンピューターだった? - その他の不思議
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【不思議】『アンティキティラの機械(歯車)』は古代の天体コンピューターだった?

2013/11/15 編集
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アンティキティラ島の機械アンティキティラの機械(歯車)は古代の天体観測のために用いられたとされるもの。

1901年にアンティキティラの沈没船から引き上げられ、その製作年代は紀元前150年~100年の間の製作とされたが、その緻密さ、複雑さが解明されるまでに1,000年もの時間を要した。

なぜかと言うと、この歯車の複雑さを解明できる者が1,000年間現れなかったからである。現在はアテネ国立考古学博物館に展示されている。

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この機械を研究しているカーディフ大学のマイケル・エドマンド教授は、最大級の賛辞を贈っている。
その言葉が以下。

「この装置はこの種のものとしては抜きん出ている。デザインは美しく、天文学から見ても非常に正確に出来ている。機械の作りにはただ驚嘆させられるばかりだ。これを作った者は恐ろしく丁寧な仕事をした。歴史的にまた希少価値から見て、私はこの機械はモナ・リザよりも価値があると言わねばならない。」


古代ギリシャの叡智が結集した機械


この歯車は天文観測のために作られたとされており、機械として完璧に作られているという。
そのため、「人類最古のコンピューター」と呼ぶ人もいるほどだ。

■機能や表示など
この機械は主に天体の動きやカレンダー、その他天文学に使用されたと見られているが、
その機能は実に多機能であり、素晴らしい出来である。とても紀元前のものとは思えない。

・太陽や月、その他の天体の位置を計算できる。
・黄道十二星座の表示がある。
・365日のカレンダーがあり、暦のダイヤルを調整することで「うるう年」の誤差も調整できる。
・月軌道の真近点角が計算できる。なお、太陽軌道も同様に計算できると見られている。
・月の満ち欠けが計算できる。
・火星、水星に関する記述がある。
・日食や月食が起こる日を予想する機能がある。
・取扱説明書がきちんと付属している。


以上のような機能が備わっているが、その目的に関して現代では
「占星術や一部の天文学のエリートのために使われた」という説が一般的である。
当時はエリートと一般庶民の間には相当な知識の壁があり、日食や月食をきちんとした天体現象として
観測している者はごく一部の学者のみであり、庶民は「凶事の前触れ」として恐れていた。

つまり、この機械は「天文コンピューター」であり、
学者たちの宇宙や星、暦などの勉強に大いに役立った可能性があるのだ。
こんな機械を紀元前に作っていた古代ギリシャ人の叡智にあらためて驚かされる。

なお、2008年7月30日に、学術誌のネイチャーに新たな歯車の機能として紹介されたものがある。
それは「古代オリンピック協議会の日取りを計算する機能」であった。

一説には、この機械の製作にはあのアルキメデスが関わっていたという話があるが、
この機械自体はアルキメデスの死後に製作されたらしいということがわかっている。
それならば、なぜ歯車式のこの機械がひとつだけしか発見されていないのか。
あまりにも高度な職人技術の結晶のため、これしか制作できなかったのだろうか。

歯車が発見された現代でも、アンティキティラの機械にまつわる伝説は尽きないのである。



信じるか信じないかはあなた次第。


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