親しい間柄でお金を貸すときは「舐められない」こと - お金
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親しい間柄でお金を貸すときは「舐められない」こと

2014/07/15 編集
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生活 コラム お金




考えごと今回は、兄弟や知人・友人にお金を貸すときの注意と、貸してからの相手の態度などについてまとめていきます。


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親しい間柄でお金の貸し借りがあったら「絶対に取り戻せ」


一般的に、親しい間柄でお金の貸し借りがあり、期日になっても全然返さない人がいたとしたら、あなたならどうしますか?

「あげたものと割り切って返済は諦める」

ようにしますか?いいえ、それは大きな間違いです。親しい間柄であっても、貸したお金は期日までに返さなかった場合、どんなことをしてでも取り戻すべきです。

あなたにお金を貸して欲しいというお願いをしに来る人がいたとします。正直、キャッシングなどではなく、親しい人に借りようとしてくる段階で、彼らは「借りること」のみに頭がいっぱいになり、返済のことなど考えていません。適当にはぐらかし、期日が来たらまた先延ばしにすればいい。そんなことすら考えてる可能性があります。

お金を貸して痛い目を見たことがある人も多いかと思います。私の知人の例で言うと、せっかく信用して貸したのに、自分で決めた返済日をまったく守らず、最終的な返済日が来ても一向に連絡をよこさないということがありました。

個人再生を行った人間に貸したケース


とある地方都市に住むAは借金が膨らみ、個人再生を行いました。

個人再生というのは債務整理のひとつの方法で、弁護士を通してカード会社に「この人の個人再生に着手しました」という通知を送ることにより、その時点で督促の電話を止め、借金額を減らし、3年間で返していくという債務整理の手段です。個人再生を行なうには職業に就いていること、そして毎月の返済額をきちんと返せる安定した収入があることが条件となります。

Aは債務整理を行なう前、借金総額が何百万円もあり、個人再生をしました。その結果、毎月の返済額と弁護士への着手金、毎月の生活費などで金銭事情が悪くなり、知人のBに

「今月だけ10万円貸してくれ…3ヶ月かけて絶対返すから」

と言いました。BはAの昔からの知人であり、信頼関係もあったため、自分の貯金から10万円を工面し、Aに貸してあげることにしました。

しかしAは当初の取り決め日になっても連絡をよこしません。3ヶ月かけて返すという約束もすべて破りました。焦ったBが督促の電話を何度も行なうと、その都度

「なんとかするわ…」

の一点張り。しかし期日までにお金が返ってくることはありませんでした。


切羽詰まってお金を借りに来る人の心理


ここで私が書いた最初の文を思い出してください。

彼らは「借りること」のみに頭がいっぱいになり、返済のことなど考えていません。

そうです。ここでのAの心境は、「とりあえずこの難局を乗り切ることができれば、あとはどうでもいい」という心理状態に入っていたため、Bに3ヶ月かけて返済をしていくという約束も守ることができなかったのです。

切羽詰まってお金を借りる人というのは、借りたあとのことを考えていません。

いや、当日は考えているでしょう。しかし1日過ぎ、2日過ぎ、1ヶ月過ぎていくと忘れます。「今さえよければそれでいい」と考えているからです。あなたから借りたお金で特定の業者への支払いを済ませたAは、あなたからお金を借りたことを忘れます。それは「親しい間柄」だからです。危ない業者から借りていたら、おそらく何としてでもBはお金を返したでしょう。情につけこんでお金を借りようとする人は多くいます。

借りた物を返さない人にも同じことが言えます。人から借りた物を返さないという人は、返さなかったことで自分の身に不都合なことが起こらなかったため、どうでもよくなっていると言ってよいでしょう。

乱暴に言えば「舐めている」ということです。


理想は「萬田銀次郎」


漫画『ミナミの帝王』に登場する主人公「萬田銀次郎」。彼は「トイチ」の金貸しをしており、貸した相手が全額返済するまで蛇のようにしつこく食い下がります。

「ごめんやっしゃああああああ!!」

と、相手の会社や家にまで乗り込み、借金を返すように迫ります。ここまでとは言いませんが、気持ち的にはこのくらい持っていてほしいのです。

「貸した相手が全額返済するまで返済を迫る」

それで縁が切れても構わないぐらいの気持ちを持っていないと、お金を貸すという行為をしてはいけません。そこまでできないというならば、そもそもお金を人に貸さないことです。貸してもしものことがあった場合、お金を取り戻せる自信がないのならば、それこそ「あげるつもりで」貸すしかないでしょう。

法に訴えて借金を返してもらう方法もありますが、あくまでも最終手段として取っておきましょう。話をして返してもらえるのなら、それに越したことはないからです。


どうせ借りた物を返さなくたって、自分には不都合がないんだから返さなくてもいいだろうという考えがあるため、彼らは借りた物を返さないのです。もし、返さないことで明日にでも住む家がなくなるという状況なら絶対に返すはずです。つまりあなたは「舐められている」のです。

これを防ぐためには、


この人からお金を借りたら、後々、面倒くさいことになるから返済は早くしよう


これぐらい相手に認知させておくことが大切です。貸した相手とのパワーバランスを崩してはいけません。

最初から自分よりパワーバランスが強い人に貸してしまった場合、最悪、泣き寝入りも覚悟しなければなりませんが、そうでない場合、期日が来たらすぐ催促の電話をし、返せなければ何で返せないのかを聞く。それを返すまで続ける。これぐらいしなければ、親しい間柄でお金を貸すのはやめるべきです。
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