【テレビ】9/1放送の「TVタックル」「アニメと犯罪の関連性」についての感想 - 芸能・ニュース
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【テレビ】9/1放送の「TVタックル」「アニメと犯罪の関連性」についての感想

2014/09/02 編集
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2014年9月1日。おそらく多くのアニメ・漫画ファンが色々な気持ちを持ったことでしょう。

「アニメと漫画は犯罪と関連性がある」として番組が作られ、二次元のキャラを「嫁」とする人たちを出し、まどマギを出して「こういうアニメがあるから犯罪が増えるんだ」というような物言い。

その中でも、番組中に識者が言った

「アニメや漫画を読んで、書いてある行為を真似しようと思う」

というセリフに対しての、このツイートが話題となっています。

ドラゴンボール読んだ奴らが ドラゴンボール集めに 旅するとでも思ってんのか

https://twitter.com/saitamahonoka/status/506456186489536513/




いや…真似したんですが…。




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ドラゴンボール集めに旅には出ないとしても

かめはめ波出す練習してたし、「はあああっ」とか言って気を溜めてたし、学校帰りにカサを逆手に持ってアバンストラッシュ!とかやってたんですが…。


部活で『るろ剣』の真似して龍槌閃と牙突ぐらいならできるかもとか思ってやってた過去もありました…。

セリフの裏には


まあ、このセリフの裏には

「(犯罪を起こす人は)」

という意味が込められているのでしょう。番組では全体的に恣意的に編集されて流されていましたが、犯罪を起こす人がごく一部であって、そういう人の中には、こういう人もいるでしょうねっていう話なんですよ。

それ言うなら、ゴールデンタイムに金田一とコナンがずっとやっているのにあれはいいのかっていう話になりますから。事件のトリックを延々と紹介し続けるアニメはどうなんだって言ったら、こういった識者の方々はどう言うんでしょう。

ちょっとこのつくりはどうなのかと思いましたね。アニメや漫画ファン全体が皆そうであるかのような番組作りは酷いなと感じました。ここまであからさまに煽りに来るとは。

あと、本物どうかわかりませんが、オタク代表みたいな人たちが出て、二次元嫁とか言ってましたが、「出るなよ!」って思いましたね。あんな場でああいうこと言ったら、曲解されて番組つくられるに決まってるんですから。

「勉強しろ」「センター日本史98点です」


とにかく、今回のTVタックルはかなり曲解したつくりになっていたと思います。複数のアニメを出して、ああいうものがあるから犯罪に走る人が出るんだみたいなつくりは偏見もいいとこです。実際に規制派のマナー講師の方がアニメオタクの人に

「勉強しろ!」

と言い放ったところ、

「センター試験で日本史98点です」

と言い返された場面がありました。彼は現役の早稲田大学の学生で、就職先も決まっているとのこと。その後、ミッツマングローブさんが

「オタクは就職できない。勉強できないって決め付けるのは差別」

と言っていました。
だから規制派の言っていることは

「こっちが嫌悪感を感じるから規制しろ」

って言ってるのと大差ないんですよね。とにかく理解できない、こちらが嫌だと思ったものは規制してしまえばいい。学生は勉強しろ。そこには感情論が入っていて、とてもではありませんが理論的な番組には思えませんでした。まあTVタックル自体がこうやって賛成派と反対派を感情論的に争わせる番組なので、いちいち文句を言っても仕方な糸は思いますが。

擁護派もけっこう言ってることは感情的で、

「ああ、やっぱタックルだな」

と思いました。

これは完全な個人的な意見になりますが、犯罪を起こす人というのはアニメや漫画を見ていなくたって起こしていたと思うんです。そのトリガーとしてはどれでも良かったみたいなところがあるんじゃないでしょうか。アニメ、漫画以外にもドラマや映画だってあるはずですし。

しかし、ドラマや映画も、昔のような過激なことをできなくなってきているということは、かなり規制が入っていると思うんですよね。これに関しては全ジャンルにその可能性があると見ていいでしょう。

とはいえ、けっこう過激な現在の深夜アニメ


過激な表現があるアニメは深夜帯で放送されていますし、仮にその時間帯まで子どもが起きていて、深夜アニメを見たから子どもに悪影響だと言うのは間違いで、その時間帯まで起こしている家庭の責任だと思います。

まあ、最悪の場合を考えれば、地上波でそのようなアニメはやるべきではなく、CSなどの有料チャンネルで放送することが望ましいんでしょう。確かに最近のアニメは行き過ぎている面があるとは思っています。どうしても「ソッチ」方向に舵を切ってしまう傾向がありますし、美少女を出しておけばいいみたいな風潮は個人的には好きではありません。

過激な表現があるアニメはOVA、ネット配信、有料コンテンツ、有料チャンネルでやるしかないのではないでしょうか。

深夜アニメとかで光や湯気の修正入れたりして、DVD買ったらで修正外しますよっていうのも小手先感があるんですよね…だったら最初から修正なんて入れないでやったらいいのにって思います。それで売れなかったら、そのアニメはまさに「それしか売りどころがなかったアニメ」なんでしょうから、廃れるのもしょうがないじゃないですか。

DVDやBDを売りたいための最終手段にまで打って出たような気がして、逆にやばいんじゃないかと思ったりさえします。ここまでしないとアニメって売れない時代なのかと。

おそらく、アニメが規制を受けずに放送される未来を手に入れるためには、深夜だろうとゴールデンタイムだろうと、過激な表現は全部とっぱらって、子どもが見ても安心なアニメをつくっていくしかないんでしょうね。そして過激なものはネット配信をしたり、有料コンテンツとして配信して大人しか買えないようにする必要があると

オタクやアニメといったカルチャーは世界に認められるべき日本の素晴らしいコンテンツだと思っていましたが、まだまだこういう目で見ている人たちがいるんだなと思った日でした。

漫画『アウターゾーン』87話『禁書』のような未来が来ないために


かつて週刊少年ジャンプで連載されていた漫画、『アウターゾーン』第87話『禁書』で描かれた世界は、子どもを心の清い子にするためには、過激な表現がある漫画はあってはならないと規制されている世界の物語であり、あるイラストレーターの持っていた漫画が全部焼き討ちにあったうえ、ご禁制の漫画を持っていたイラストレーターが逮捕されて裁判にかけられるという恐ろしい結末を描いています。

最後、彼は禁固30年の刑を受けますが、裁判時に彼が言われた言葉や、判決時に彼が言った言葉が印象に残っています。

裁判官「子どもを素直で良い子に育てる為には、ああいう不健全なものは見せてはならないのです!」

「人間の本質を何も知らされないで育つほうが、よっぽど子どもにとっては悪影響だ。子どもの人格を壊しているのは、あんたたちの方だよ・・。」

「子どもは大人が思ってるよりずっと大人なんだ。あんたらも昔は子どもだったのに、なぜそれがわからない・・」


Twitterの反応















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