【新日本プロレス】G1クライマックス26 決勝戦の感想 - 新日本
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【新日本プロレス】G1クライマックス26 決勝戦の感想

2016/08/15 編集
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去年、棚橋弘至の優勝でハッピーエンドとなったG1。
あれから一年経ち、中邑真輔、AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズはアメリカ・WWEに行き、新日本プロレスは大量離脱の年となりました。

しかしそれを物ともせず、内藤哲也、オカダ・カズチカらの活躍により、離脱の穴を埋めるどころかますます力を増していく新日本プロレスに脱帽していたところ、今年のG1クライマックスが始まりました。

決勝戦のカードは


後藤洋央紀 vs ケニー・オメガ


いったい、G1が始まる前に、何人の人がこのカードを予想しましたか!?

僕はまったくノーマークでした。絶対に内藤が決勝に来ると思っていたし、それ以外の優勝決定戦はありえない!ぐらいに思っていました。

13日のG1公式戦最終戦で"GK"こと、金沢克彦さんが言っていたとおり、「万馬券」レベルのカード予想ですよこれは。

だって後藤はCHAOSに入ったばかりでこれといった実績を残していません。ケニーもICを獲られ、一応バレットクラブのボスですが、G1決勝戦に行くかと言われれば、ストーリーの流れを見ても難しいんじゃないかなあとか思っていたので、死角からいきなり来たダークホース的カードに大興奮しながら見ていました。

「どっちが勝つかわからない!」

カード決定のときからワクワクするなんて、こんな決勝戦は久しぶりです!!


さて、次からは感想に移ります。全体的な今年のG1の総括も含めて書いていきます。

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選手層が心配だったが最高に盛り上がった


個人的には、中邑、AJ、飯伏が抜けた穴を誰が埋めるのかということに注目していました。過去、誰かが抜ければ誰かが上がる。これがプロレス界です。

答えは内藤、ケニー、ヨシハシ、SANADA、EVILの躍進でした。彼らがG1で一気に名を挙げていきます。内藤に関しては離脱後の大会をほぼ独走状態で走りぬけ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの大合唱を各地でくり広げていきました。

ケニーはAJの抜けたバレットクラブのボスの座に位置し、上半期の新日本プロレスを引っ張ってきた一人になりました。ヨシハシは中邑から期待をかけられ、G1で新技「カルマ」を披露し、ケニー、EVILから勝ち星を挙げるなど、一気に成長しました。

SANADAはその類まれなる身体能力を活かし、大会前から可能性を存分に感じさせていましたが、シングルが続くこのG1で覚醒しました。特に必殺技である「スカルエンド」に「どうやって入るか」という部分に注目が集まり、いろいろな入り方があることがわかりました。

それとともに、フィニッシュに至るまでの攻防がすごく白熱していましたし、一度エスケープされても技としての説得力が落ちない技なので使い勝手がいい部分もあると思いました。新日本プロレスワールドの動画でもSANADAが一生懸命練習しているようすが映されたりしていたので、日々のトレーニングの賜物なんだなということをあらためて実感しました。

EVILは今大会、最も名を上げたレスラーでしょう。シングルマッチはどの絡みでも素晴らしく、EVILに至るまでの過程、打たれ強さ、試合終盤になればなるほど感情を出してくる「渡辺高章」の顔がすごく好きです。今年の上半期、ますます躍進してくることは間違いないでしょう。

ケニー・オメガ、完璧な展開、そして日本語解禁!


G1クライマックス26の優勝はケニー・オメガ!!




初出場、そして外国人レスラーとしてG1クライマックス初優勝!

G1の歴史が変わりました。これまで一度も外国人レスラーが獲れなかったG1をケニーが初めて獲得しました。

驚いたのは、最後の最後。

これまで"盟友"として共に日本のリングを駆け抜けてきた飯伏幸太のシットダウン式ラストライド、フェニックススプラッシュ、バレットクラブ初代リーダー、プリンス・デヴィットのブラディサンデー、前リーダー、AJスタイルズのスタイルズクラッシュ、そして最後に自信の必殺技である、片翼の天使で決めたのです…最高でした。


それより衝撃的だったのがケニーの日本語解禁!まあ喋れることは知っていましたが、それをどこで解禁してくるんだろうということばかり考えていました。

今日の決勝戦後の舞台というのはこのうえない機会でした。しかも流暢で、ケニーが日本語を喋ったとたん、それまで英語がわからなかった会場から大歓声!これはズルいよ(笑)。でも大盛り上がりでした。

ケニーが日本語をここまで喋れることを知っているお客さんも多かったのではないでしょうか。バレットクラブに入ってからはずっと英語を話していたケニー。しかしそれはヒールゆえのキャラクターづくりとして必要なことでした。これ以上ないタイミングで日本語を解禁したケニーの未来、今後、支持率が爆発的に上がるかもしれません。

来年のドーム大会も決まりました。もしかしたら、ケニーは東京ドームのメインイベントを飾る!?権利証システムが今年もまだ健在ならば、きっと今後、権利証マッチなどがあるでしょう。しかし今のケニーならドームメインも十分に考えられます!何よりも日本語を解禁したということは、メインを日本語で締めることができるということです。これは大きすぎるアドバンテージなのです。

これまで、新日本プロレスに上がった外国人レスラーの中でここまで流暢な日本語を話せる人はいませんでした。そういう意味でケニーは特別な存在なんです。だからこそ勝った。

ポテンシャルの高さ、会話能力の高さ、日本語を流暢に話す勤勉な一面。どこを見ても、ケニー・オメガは素晴らしい選手です。

僕はこれまでケニーのバレットクラブ入りには否定的でした。ベビーフェイスとしてこれまでやってきたケニーがヒールでどうやるんだろうというのもありましたし、どうしてもカラーが違うので、黒いケニーをどう構築していくのか、ケニー自身も悩んでいた時期があるとは思うんです。だけど今回のG1でケニーの日本語力、そしてプロレス対応力、発想、すべてが規格外であることが証明されました。

「日本は俺のホーム、新日本は俺のホーム。だから、そっち(WWE)、行かない」

このセリフで大爆発した両国国技館。今年、ケニー人気が爆発しそうな大会でした。


はあ…すごかったですよ。たぶんケニーが日本語解禁するならこのタイミングしかないだろうなとは思っていましたが、大爆発ぶりがすごかった!今年のケニーはICを棚橋と防衛戦したり、エルガンとラダーマッチをしたり、そんな中でも普段の試合はやはりヒールということもあり、いまいち爆発しなかった記憶があります。しかし今日、ケニーは一段階も二段階も上に行ったと思います。すごい、すごすぎました。

ケニーはゲーマーだからなのかな、漫画チックに「かつての仲間の必殺技を使う」という熱い展開がすごく胸に来ました。ああいう展開はズルいけど(笑)、やっぱり熱いものがありました。

来年のドーム、ケニーがメイン張って日本語で締めたら…とか思うとちょっと今からやばいです。




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