引きこもり体質脱出のために行うたった1つのこと
1つだけならできる、そう、1つだけなら。
私もかつては家にずっといて、外に出るのがおっくうな時代がありました。心療内科体験談11のポイント まだ行ったことがない人のためにで、心療内科に行っていた時期です。
外に対する恐怖感
家にずーっといた結果、外に対して恐怖感が出るようになりました。
ある日、街中でハンバーガー買ってトレイを手に持ったら、震えが来たことがありました。
「これはいかん!」
そのときです。自分の行動パターンを変えないと大変なことになると判断したのは。それ以降、自主的にいろいろなことをやって、いわば「引きこもり脱出」のようなことをやり、いまでは普通になりました。
普通の人でもずっと家にいたらこうなる可能性は高いです。街中が妙に怖くなったり、人の目が気になりすぎて怖くなる。社会不安障害みたいな感じになると、それを改善するのは
たったひとつです。それは…
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外に慣れること
これしかありません。
「なーんだ、そんなことか」
と思わないでください。大丈夫です。私が実体験から普通になった過程を説明していきます。
■街中に「いることに慣れる」
まずはこれをやりました。とにかく、街中に対する拒否反応から取る。これを実践しました。自転車とかバスを使って街中まで行き、本とか持って行くんです。
そして、1日中どこかにいる。これです。できれば人通りが多い場所がいいです。公園などでも構いません。できれば日当たりのいいところにずっといてください。これによってセロトニンの分泌を促したのです。今日から睡眠不足が解消し、精神的にラクに起きられるたったひとつの方法で書いたように、太陽の光はセロトニンの分泌を促すのです。地下街があってそこで休めるなら、どこか座ったりできるところを探して、そこにいるようにしましょう。
または公園に半日いて、本を読んだりゲームをしたりしていれば、いずれ、外にいることが苦にならなくなります。自分の好きな物を持って外出し、外でそれをやる。私はこれで引きこもり体質を治しました。
■バスで行く
車は使いませんでした。なぜなら、車はしょせん、ひとりきりの室内だからです。バスや電車なら大勢の人と一緒に乗ることになります。だからこそ、移動中でも人に慣れるのです。
■自転車で行く
これは運動にもなりますから、私は毎回、自転車に乗り、1時間以上かけて街中まで行っていました。街中に着いたら駐輪場に自転車を置き、あとは徒歩でいろんなところへ行く。これです。運動することで活発になりましたし、行きがあるなら帰りがあります。そう、一度、自転車で行ったら帰りも自転車で1時間以上かけて帰ってこなくてはいけないのです。
これが思った以上にきつかったです。バスはイスに座って本でも読んでいれば目的地に到着します。しかし、自転車は自分の体力がガソリンですから、体力が尽きたら休んだりしながら前に進まなくてはなりません。
しかしそれも慣れでして、回数をこなしていくと、そのうちに体も慣れていき、自転車で街中まで行くのがおっくうではなくなりました。歩くのが嫌なら自転車を使いましょう。
外につながりを持つ
当時、私は自治体の就職サポートセンターに通っていました。これが地味に良い効果をもたらしてくれました。
「自分の行くところが外にある」
この意識があるだけで、ずいぶんと気の入りようが違いました。予定があると、人は体が動くのです。本当に私も引きこもり体質を脱出するためにいろいろなことをやりましたが、一番効果があったのは、やはり
「外に出る予定があり、そこに公共機関か自転車で行く」
ということでした。
私は、引きこもってしまう人というのは、優しい人が多いんじゃないかと勝手に思っています。だからこそ、その優しさを前向きに発揮していくために、自分で自分を奮い立たせることが必要なのです。
これは本当にそう思います。優しさが弱さとならないよう、自分の力を信じることが必要なんです。
カウンセラーに言われたこと
一時期、カウンセリングにも行っていたことがありますが、そのとき、カウンセラーの先生から言われたことが、
「外にずっといる」
ということでした。
「何をしててもいいから、とにかく午前中から夕方まで街にいること」
それが自分に課せられた指示でした。それで読書などをして、夕方まで街にいることを選んだわけです。
現在では普通に戻った
そんなことをくり返しているうちに、いつの間にか街に対して恐怖感や抵抗感はなくなっていきました。たとえ会社員であっても、休みの日に外に出ないでずっと家にいるという人は多いと思います。
家にいてストレスゼロになるならそれでいいんですが、私のように、出不精だったためにずーっと家にこもるようになり、気づいたら外食先で手足が震えていた…なんてことがあっては困りますよね。
だからこそ、適度に外に出るということをしてもらいたいのです。こればかりは体で感じるしかありません。家の中というのは、ある意味、自分が一番落ち着ける場所です。そして何のストレスもないのが普通です。しかし、一歩外に出れば人の目はありますし、ましてや行くところがあれば、気を張らなくてはいけません。
「気を張る」
私はこれが一番大切だと思っています。自室でゆっくりしていては、外に対する抵抗感というか、圧に耐えうる力がどんどん落ちていくと思います。それは知らず知らずのうちに自分の体と心を侵食し、気づいたら外に出られなくなっていたということだって起こりうるんです。
私の場合、家で遊ぶものが多く、パソコンやゲームばかりやっていたら、外に出る必要性を感じなくなり、気づいたら街に出るのは何ヶ月ぶり…?みたいなことがかつてはありました。だから久々に街に出たとき、震えが来たと思っています。
そうならないために、外に出る必要がない人でも、一ヶ月のうち、適度に街中に出る機会をつくりましょう。そうでないと、「街」というものが何か恐ろしいもののように感じてしまい、恐怖感が大きくなっていきますから、底なし沼にハマる前に少しでいいので、自分から外に出ていく機会を持ちましょう。
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