就活中に「やりたいことリスト」を書いて自己効力感を高めていった話を心理的に調べてみた

仕事でもなんでもそうなんですが、「やりたいことリスト」を書くと、日常生活や仕事のモチベーションが上がる話。
数年前、就活をしていた頃、どうにもこうにもうまくいかなくて、モチベを上げるために
「もし仕事が決まって給料が入ったらこういうことをしよう・買おう」
という「やりたいことリスト」を作っていたことがあります。
そのときの僕のリストがこちら
・スマホがほしい(当時は持ってなかった)
・ゲーム用に大きなモニタがほしい
・パソコンとモニタを新しくしたい
・PS4、Switchが欲しい(当時)
・新しい服や靴が欲しい
・新しい釣具買って毎週釣り行きたい
・自動車買ってドライブに行きたい
・道具買ってBBQやりたい
・職探しに行ってた近くのうまいもんフェスでうまいもん食いたい
・ビヤガーデン行って酒飲みたい
これだけやりたいことがあったのに、お金がなくてできなかった時期が長くありました。
そう、仕事をしていればできることばかりです。ですが仕事をしていない状態でこれらをするのは至難の業。人間、何をするにもお金がかかります。
具体的なものとして、僕がより就活に力を入れるようになったエピソードがあります。
街中におにぎりを持っていってうまいものフェスの近くで食べてた
これはみじめでした。と言っても、自分自身の気持ちに火をつけるため、あえてそういう行動を取りました。
その日は街中の大きな公園でうまいものフェスが開かれす。観光客や地元の親子連れ、会社員、カップルなどがたくさん訪れていました。
そんななか、僕はフェスが行われている公園のベンチに一人座り、家から持ってきたおにぎりを2つ食べました。
目の前には色とりどりのうまいものが並んでいます。ですが当時の僕は少しでも節約をするため、外食は一切していませんでした。
今から考えれば別にそこまでせんでも食えるじゃないか、という思いもあるんですが、街中のうまいものフェスというのは、当然ながら近隣の会社からの仕事人たちが集まってきます。
みんな、思い思いの食べ物を食べて笑顔を見せているなか、僕はただ一人、おにぎりです。

あれは悔しかったですね。いま思えば、
「仕事人たちの中心地域にわざと行くことで、自分の中の気持ちを上げる」
ことを強制的にしていました。
「仕事したら、絶対ここに来てうまいもん食ってやる」
あの日、僕はそう誓いました。
ハロワ近くの休憩スペースであえてカフェに行かずに水筒でお茶飲んでた
これもそう。ハロワ通いをしていたとき、あえて近所のハロワじゃなくて街中のビジネス街にあるハロワに行ってました。
会社員たちがカフェに行ったり、コンビニに寄って買い物してるなか、僕はただ一人、家から持ってきた水筒のお茶を飲みながらおにぎりを食べ、夕方まで外にいました。
そして仕事人と一緒の電車やバスに乗って帰宅する。
本当にこれは悔しかったですね。仕事していれば当たり前のことがそのときはできなかった自分が。本当に悔しくてみじめな気持ちになりました。
僕はそこでもこう誓いました。
「仕事決まったら絶対にここに来てコーヒー飲んでやる」
ちっちゃなことなんですが、当時の僕にとってはそれすら「大きなこと」だったのです。
仕事が決まり、給料が入ってやったこと
それから2年後、僕は仕事が決まり、給料が入る生活になりました。
そこで上記のやりたいことリストがどうなったのか、結果を書きます。
・スマホがほしい(当時は持ってなかった)▶最新機種を持てた!
・ゲーム用に大きなモニタがほしい▶買えた!
・パソコンとモニタを新しくしたい▶両方新品で買えた!
・PS4、Switchが欲しい(当時)▶両方買えた!
・服や靴が欲しい▶買えた!
・新しい釣具買って毎週釣り行きたい▶金は入ったけど一人で釣りするまでじゃなかった!
・自動車買ってドライブに行きたい▶軽自動車買ってドライブ行けた!
・道具買ってBBQやりたい▶BBQもそこまでやる仲間がいなかった!(悲劇)
・職探しに行ってた近くのうまいもんフェスでうまいもん食いたい▶これがでけた!
・ビヤガーデン行って酒飲みたい▶コロナ禍でまだ行ってない!
行きましたよ。フェスにね!
あのとき、ベンチに座っておにぎり食べてた僕は就職後、フェスでついにうまいもんを食べることができました。あのときの感動ったらなかったなあ…。
肉や魚、そしてお酒。一通り食べて飲んで。
「ああ、あそこのベンチに2年前、俺は座ってたんだな…」
って思いながら、あそこでやりたいことリストにここを加えておいてよかったと思いました。
カフェにも行きましたよ!
あのとき、水筒持って行ってたカフェ近くの休憩スペースから僕は腰を浮かし、スタンドカフェからコーヒーを買い、当時と同じ席に座ってコーヒーを飲むことができました。
おいしかったなあ…。あのときのコーヒーの味は忘れることができません。

「やりたいことリスト」を書くことによる効果
まず、「やりたいことリスト」を作成することで、自分自身の願望や目標を明確化することができます。
漠然とした思いを文字にすることで、何を目指しているかが明確(僕の場合はうまいもんフェスとか)になり、それに向かって行動することができるようになります(就活)。
また、その目標や願望が叶ったときのイメージを想像することで、やる気が増し、モチベーションがアップするという効果もあります。まさに僕の場合はこれでした。叶ったときのイメージトレーニングをあえて「その場所まで行ってやる」ことで、目標が明確になったんですね。
さらに、「やりたいことリスト」を作成することで、自己効力感を高めることができます。自己効力感とは、自分自身が目標を達成するために必要な力を持っているという「自信」のこと。
これは目標達成のための行動を起こすためには重要な要素です。達成目標を明確にした上で、それを達成するために必要なステップを考え、少しずつ実践していくことで、自分自身が目標を達成できることを実感し、自己効力感が高まります。
僕が「やりたいことリスト」を作成し、就活を頑張れたのは、目標達成に向けた行動を起こすためのモチベーションや自己効力感を高めたからだったんですね。
心理学的に見た場合の効果
心理学的に見ると、「やりたいことリスト」を書くことでモチベーションアップになる理由は、主に以下の2つの要因が挙げられます。
認知が一致する
人は自分の持つ認知(考え方・信念)と行動が一致するように行動する傾向があるという理論です。つまり、「やりたいことリスト」を書くことで、自分が持っている目標や希望を文字にすることで、自分自身の認知と行動が一致するようになります。
これによって、自分自身が目指していることに向かって行動することが自然と増え、モチベーションがアップすると考えられます。
自己決定理論
自己決定理論とは、人が自分自身で決めたことに対しては、より高いモチベーションを持つことができるという理論です。自己決定理論に基づくと、自分自身が達成したいことを明確にすることで、自分自身で決めた目標に向かって行動することができ、その達成感によってモチベーションが高まると考えられます。
やっぱり、僕が当時やっていたことは間違いではなかったようです。僕は当時、本当に心理学も知らなかったし、「こうしたらモチベが上がるんじゃないか」と勝手に思って実践していたことばかりなので、事実、仕事を始めて収入が入ってみると、これらのことがみるみる実現していく自分に驚きました。
自己実現のために「やりたいことリスト」を作成するのはとても効果のあることなんだと、僕は身をもって知ることができました。
できれば、それをやる「実際の場所」に行って、現場の雰囲気を肌で感じ取る。僕の例でいえば「うまいもんフェス」の現場まで行って、あえてそこで「自宅から持ってきたおにぎりだけ食べて帰ってくる」ということをしました。
これにより、目の前に「目標となる対象物(フェス)」があり、そこで将来的にフェスでうまいもんを食べるという鮮明なイメージ化ができたことで、のちに実現できたんだと思っています。
みなさんも、いま、やれないけれどもどうしてもこれがやってみたい!と思うことがあったら、まず、箇条書きで「やりたいことリスト」を作ってみてはいかがでしょうか?

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