2036年の未来からやってきたタイムトラベラー、「ジョン・タイター」物語 - その他の不思議
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2036年の未来からやってきたタイムトラベラー、「ジョン・タイター」物語

2012/11/21 編集
その他の不思議
不思議 タイムトラベル 予言 ジョン・タイター




ジョン・タイター。この名前をご存知の方はいらっしゃるだろうか。

何を隠そうこの男、2000年11月2日、アメリカの掲示板に突然「私は2036年の未来からやってきた」と書きこみ、自らを「タイムトラベラー」だと名乗ったのだ。




最初は誰もその人物の言うことを信用しなかった。しかし、彼はタイムマシンの設計図やタイムトラベルの原理など詳細な説明を書きこみ周囲を圧倒。それ以上に人々に衝撃を与えたのは、彼が「近未来に関する予言」を残していったことだった。


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彼はまず、どんな目的で来たのか?本人いわく、タイターは2036年の世界では軍人であり、この現代には軍の任務でやって来たという。その任務とは、

「核戦争後の荒廃世界にはない、インターネット技術を構築するのに必要な、旧式のコンピューターパーツを探しに来た」


という。具体的にはIBM5100というコンピュータで、マニュアルには載っていないコンピュータ言語の翻訳機能が備わっており、そのロストテクノロジーを入手することが目的だったという。

実際、「IBM5100」には掲示板でタイターが指摘した通りの機能があり、この機能は説明書にも記載されておらず、これ以降の機種にも搭載されていない。タイターの発言を受けて、地方新聞のインタビューに応じた元IBMのエンジニアが、「なぜタイターがこの機能のことを知っていたのか、驚きだ。」といった発言をしている。

そして彼は、掲示板の閲覧者とのやり取りのなかで、近未来に関する予言をしていった。そのどれもが衝撃的であり、すでに実現しているものもある。

既に実現した予言
●ペルー地震の発生
 (2001年6月23日、ペルー沿岸でマグニチュード7.9の大地震が発生)

●イラクが核兵器を隠しているという理由で第2次湾岸戦争が起きる
 (2003年3月19日、アメリカとイギリスの連合軍は、イラクが大量破壊兵器を隠しているという理由で空爆を開始し、第二次湾岸戦争が勃発。のちにアメリカ調査団によって大量破壊兵器は存在しないと発表されたが、大量破壊兵器(タイターの言う核兵器)を理由にした、イラクとの戦争開始を示唆(しさ)している発言である。)

●中国人が宇宙に進出する
 (2003年10月15日、中国は初めての有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げ成功)

●新ローマ法王誕生
 (2005年4月2日、ヨハネ・パウロ2世が死去。4月19日にベネディクト16世が新教皇に)


未来の予言
2006年 アメリカ国内で暴動勃発
2007年 中華人民共和国 内陸部で暴動勃発。軍が治安出動(この治安出動をきっかけに中国軍の暴走が始まる) 。
2008年 平成関東大震災(世界恐慌のはじまり)/アメリカ全土内戦状態/北京オリンピック中止(内陸部暴動と中国軍の暴走が理由)
2009年 中国の台湾・北朝鮮・韓国・日本侵攻/アメリカ合衆国初の女性大統領誕生
2010年 中国の台湾・北朝鮮・韓国・日本併合化
2011年 アメリカ合衆国政府解体
2015年 第三次世界大戦勃発(ロシアがアメリカ連邦帝国・ヨーロッパ連合・中国に対して核戦争を仕掛ける。)

●2017年 30億人の死者を出した末に、ロシアの勝利に終わる。
●2020年 ロシアの援助により新合衆国政府が打ち立てられる。(この新アメリカ合衆国は小さなコミュニティの連合からなる社会主義国となる。)/地球上の国の殆どが、社会主義国家になる。
●2034年 タイムマシンが実用化する。
●2040年 オリンピックの復活



タイターのいた2036年の状況

●テレビと電話はインターネットにより提供されている。
●タイムマシンが実用化されて既に2年が経過しているものの、その存在を信じていない人々も大勢いる。
●タイムマシンは世界の幾つかの国が複数台所有しているが、一般市民が使用できるわけではない。

●無線のインターネット接続がどこででも可能になっている。核戦争後の荒廃で物理的アクセスに制約があるため、コミュニケーションツールとして重宝されている。

●プログラミングの主流が、If/Then方式からIf/Then/Maybe方式へと変わっているという。

●タイターが2001年に来たときに新聞などで見た企業(デル、グーグル、マイクロソフトなど)は、そのどれもが存在していない。

●一般的にデジタルカメラが主流で、フィルムカメラは主に専門家などが使用している。

●宇宙人は見つかっていない。タイターいわく、現在UFOとされているものは、タイターの時代よりもっと未来からのトラベラーなのではと語った。

●飲料水や淡水の確保が大きな問題となっている。
●地球温暖化は、さほど問題になっていない。
●出生率は低い。
●エイズと癌の治療薬は発見されていない。
●核戦争による汚染がひどい。

●核戦争の後、人類は戦争に疲れ果て、それぞれの国が孤立化した状態になる。現在のような活発な外交関係は無くなる。他国への航空便などは存在するが、本数は今よりも格段に少なくなる。しかし、核兵器や大量破壊兵器が完全に消滅したわけではなく、世界中にはまだ多数の兵器が存在している。

●人間の平均寿命が60歳に満たなくなる。また、警察国家を信奉する勢力を壊滅させたとはいえ、完全に消滅したわけではない。そうした勢力が、タイターらの住むコミュニティ外に密かに存在している。そうした集団との戦争は続いている。

●信仰は2036年の人々の生活の中でも大きな存在であり、タイター自身もキリスト教徒であるが、宗教自体が現在のような一様な価値観からもっと個人的なものに移り変わっている。また、お祈りの日も日曜日ではなく土曜日になっている。

●過去のアメリカ崩壊の原因が、人々の「身勝手さ」に起因したとの歴史観が大勢を占めるようになり、コミュニティの存続に危険と判断された上、そこに移住を許されないそうした「身勝手」と烙印を押された者は、容赦なく殺害されている。

●善悪についての考え方が大きく変わった(一人の人間がとるあらゆる行動は、どこかの世界線において行われている、という世界観が広まったため)。



さらに、タイターが残したタイムマシンの設計図も存在する。
ジョン・タイター タイムマシン設計図.jpg

タイムマシンは2034年に欧州原子核研究機構(CERN)より試作1号機が実用化され、タイターが使用するものは正式名称「C204型重力歪曲時間転移装置」で、開発はゼネラル・エレクトリック社が行ったという。


■タイターが語ったタイムトラベルの方法

1、タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。

2、重力場が形成され、搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。

3、装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射されるため、サングラスが必須になる。

4、その後、周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。

5、景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。


フルパワー駆動で約10年間飛ぶのに、およそ1時間程かかるとされ、タイムトラベルが可能な範囲はタイターの使用したタイムマシンでは約60年であり、それ以上の過去や未来に行こうとすると、世界線(世界)のズレが大きすぎて全く異なる世界にたどり着いてしまうという。

タイムトラベルは、それを客観的に観測している人間にとっては、一瞬のうちに終わっているように見えるという。つまり、タイムトラベラーがタイムマシンを作動させた瞬間に元の世界に戻ってきているように見える。

しかしこれは、あくまでタイムトラベルを(マシンを積んだ乗り物を移動させず)同じ空間座標で行った場合である。タイムトラベル後、元の世界線へと戻るときにマシンを作動させた空間座標が最初の座標と違う場合、観測者にとっては、その場にあったタイムマシン(とそれを積んだ乗り物)が一瞬にして消え、別の場所に一瞬にして現れるというふうに見えるという。


■タイムパラドックスの説明

いわゆる「自分殺し」についてのものである。かねてより語られている内容は「過去の世界で自分を殺すと、現在の自分も消えてなくなる」といったものであるが、この疑問についてタイターは以下のように説明している。

この「自分殺し」の疑問に対する回答は3種類が考えられている。
1つ目は、色々な外的要因が働いて、何回挑戦しても殺すことはできない、すなわち歴史は変わらない、とするものである。

2つ目は、「殺すことはできる」とするものであるが、殺した瞬間、未来の自分は消滅する。未来の自分が存在しないということは、過去に行った自分も存在しないということになる。これは矛盾しており、あり得ない答えである。

3つ目は「パラレルワールド」によって説明しようとするものである。パラレルワールドとは「並行世界」「平行世界」などと訳され、この現実の世界と同じ時間の流れで存在する、別世界のことを指す。

このパラレルワールドは無数に存在し、例えば、いまの自分が少し違った行動を取ると、パラレルワールドの中の一つの世界では、まだその行動を取っていない自分がいる。同じ地球でありながら、「現実とは違う別の世界が多数存在している」という考えは、「地球は一つ、自分は一人」という固定観念を持っている人には、受けいれることが難しい。

パラレルワールドと「死後の世界・天国地獄」は全く違うものではあるが、パラレルワールドがどこにあるかと言えば、そういった感覚で理解するしかない。


つまり、「自分殺し」を行なっても、殺された時点で別の未来がスタートしているので、現在の自分には何ら影響がない。親殺しについても同様で、何かを行った結果、その結果から生まれる未来が無数に存在するので、現在の我々に対して影響はないとタイターは語っている。



これらの発言に関連し、タイターが掲示板の閲覧者とやり取りをしたさいにアップロードされた資料は、以下のURLから現在でも閲覧可能である。

タイターが掲示板でのやり取りでアップした資料


そして彼は2001年3月に「任務は終了した」との言葉を残し、突然、消息を絶つ。

「タイムトラベラーが来た時点で、未来は変わっている」

これが彼の主張のようで、すなわち、予言どおりのことが起こるとは限らない。

果たして、タイターは本物のタイムトラベラーだったのか?
タイムマシンは2034年に実用化されるのか?
未来では本当に人口が半分になっているのか?

現時点で、我々が彼の正体を探るすべはない。

ジョン・タイター - Wikipedia


だが、彼の残したさまざまな資料や予言は現在でも議論の的となっており、特にタイムマシンの構造については、科学者を納得させるだけの構造をしているという。


※今回の記事は、2010年に投稿したものを加筆・修正したものです。


Youtubeには、ジョン・タイターがタイムトラベル(ワープ?)をする瞬間の動画
(真偽のほどは現在でも議論中である)がアップロードされている。

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