GB・SFC版 サガシリーズ レビュー - RPG
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GB・SFC版 サガシリーズ レビュー

2010/07/09 編集
RPG
GB SFC サガ ロマサガ ゲームレビュー




ゲーム論というか、私が好きなサガ・ロマサガシリーズの評価をします。
あくまで、個人的主観に基づくものです(アンサガは未プレイのため入っていません)。

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魔界塔士SaGa
それまで、ゲームボーイで「RPG」というものはすぐに廃れるものしかなかったが、
サガの登場により、その概念は大きく覆された。
最上階にあるという「楽園」を求めて塔を上り続けるいう斬新な設定。
また、成長システムを採用したことで戦闘に大きな幅が生まれた。

戦っていると段々と能力が上昇していくシステムは
ファイナルファンタジー2で既に導入されていたにもかかわらず、
ゲームボーイでこれをやったことに大きな意義があるだろう。

「モンスターの肉を食べて変身する」肉システムも
作品の自由度を高め、その後のサガに受けつがれている。

また、塔のなかの世界観にも注目。竜宮城みたいな城があったり、
大都市があったり、レジスタンスの基地があったりと、まさに多種多様。
個人的には、塔のなかで息絶えた親子のメモ書きが印象深かった。

最後の最後で、大どんでん返しが待っている。
実は、この世界は神がつくったもので、プレイヤーは
オモチャのような存在であったということ。

「かみに けんかをうるきか・・どこまでも たのしい ひとたちだ
これが いきももの サガか・・・」

これは屈指の名セリフといえるだろう。

2002年にはワンダースワンでリメイクされた。

魔界塔士Sa・Ga
B000069SX2
    魔界塔士 サ・ガ WSC 【ワンダースワン】
     B00014ATV0





SaGa2~秘法伝説~
前作からはうって変わり、明るい世界観。
世界にちらばる「秘法」を集めるために旅立った父親の跡を追い、旅立つ主人公。
本作では、成長システムがさらに進化し、「メカ」までもが登場。
すべてのアイテムを装備でき、それによって能力が変化するという斬新さは
多くのプレイヤーをとりこにした。

肉システムも健在で、バリエーションがさらに増加している。
また、荒っぽい言葉遣いも消え、現代風のRPGとして進化した本作は
まさにサガシリーズの傑作である。

ラスボスはなんと機械。古代の神々が残したといわれる「最終防衛システム」。
これを倒して物語は終了するのだが、ラストダンジョンで登場する
「はにわ」が落とす最強武器「しちしとう」は屈指の人気アイテム。
はにわ自体が、ラスボスを凌ぐほどの強さを持っているため
倒すのにも大変な苦労が伴った。

私はこのゲームでは、なんといっても「音楽」に重きをおきたい。
ジュークボックスの登場により、ゲーム内の音楽が聴けるようになったこと。
さらには、すべての曲が名曲と呼ぶにふさわしいものであり
音楽を聴くために、酒場に立ち寄る冒険者も多かった。
世界観・システム・戦闘・音楽すべてが最高である。

2009年にはDSでリメイクされた。

サ・ガ2 秘宝伝説
B000069SX3

  サガ2 秘宝伝説 GODDES OF DESTINY
  (ゴッデス オブ デスティニー)

   B001QCY0MU





SaGa3~時空の覇者~
ちょうど「聖剣伝説」が流行っていたころ、それに感化されたのか
どうかはわからないが、なんとそれまでの成長システムを排除し
レベル制へと移行した本作。

「滅びの未来」を救うために旅立つ主人公達という設定自体は
良かったのだが、成長性廃止・武器の使用回数廃止など
それまでのシステムを根本から覆すような、ある意味「改悪」であった。

それゆえに、ファンからも厳しい評価がなされている。
敵グラフィックも大幅に変わり、なんと「よしもと」なる
大阪の食いだおれ人形のような敵が登場したとき、「終わった」と思った。

また、時空間を移動する飛行機「ステスロス」の登場も
物語に華を咲かせることはできなかった。
「サガ」のタイトルを冠していなければ、良ソフトとなり得た作品であるだけに
惜しい作品だったと思う。

サ・ガ3 時空の覇者
サ・ガ3 時空の覇者
おすすめ平均
starsなかったことに
stars3の世界。
stars優等生のようなソフト
stars完全に前作の引き立て役
stars良作ではあるが「Sa・Ga」では無い。

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ロマンシング・サガ
言わずと知れた、RPGの金字塔ともいえる作品。
それまでの「レベルによって成長度合いをはかる」という
旧来のRPGの概念を良い意味で破壊した記念すべき作品。

「熟練度」によってキャラが成長することで
キャラクター育成に一層深みが増した。

しかし、バグが多かったことと、いかんせんヒントが少なすぎたことで、
クリアまでこぎ着けられたプレイヤーが少なかったように思う。
それはリメイク版の「ミンストレルソング」で改善されている。

ロマンシング サ・ガ
B000068HD8





ロマンシング・サガ2

「フリーシナリオRPG」として、最高峰に位置づけられる作品。
「伝承法」という新たなシステムにより、育てたキャラの能力を
次代の皇帝に引き継ぐ事ができるという、画期的なシステムを導入。
また、武器開発や、イベントの多さも特徴。
城の金庫にお金を預けたり、皇帝としての任務を果たすなど
1以上に、ストーリーに重きが置かれている。

今作から、はじめて「閃き」システムが導入。戦闘中に「ピコーン!」と閃くその瞬間
いったい、どれだけのプレイヤーが歓喜したことだろう。
これにより、ギャンブル性をも併せ持つ戦闘システムが完成し
今作で「ロマンシング・サガ」の名は、世間に広く知れわたることになる。

また、「七英雄」にはファンが多い。
かつては世界を救った英雄たちが、そのあまりの強さに迫害され、
人間の敵になったという設定は、悲壮感を漂わせていた。
個人的に「クジンシー」と「ダンターグ」は、どうみてもモンスターにしか見えなかった。

ちなみに、七英雄の名前は
JR山手線の駅名に由来している。

・クジンシー・・・新宿
・ボクオーン・・・大久保
・ダンターグ・・・五反田
・スービエ・・・・恵比寿
・ロックブーケ・・池袋
・ノエル・・・・・上野
・ワグナス・・・・品川


ロマンシング サ・ガ2
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ロマンシング・サガ3

ドット絵の最高傑作と呼ばれる本作。8人の主人公から選ぶ形式に戻り、
ある意味「原点回帰」と言える作品だろう。
バトル、音楽、グラフィック、システム、どれを取っても一級品。
SFC晩年期に作られたため、緻密なドット絵や演出はSFC史上最高。

「トレード」「マスコンバット戦」は至高の出来。
シミュレーションとしても楽しめる。
よくここまで詰めこんでくれた!と思った。

SFC最後の「サガ」となった本作は、文句なしに「頂点」といえる作品だが、
全体的に慌しさが漂い、シナリオの「未完成」感は否めない。
そのため、点数は「ロマサガ2」よりも若干低めとした。
個人的に、一番リメイクしてほしい作品でもある。

ロマンシング サ・ガ3
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次回はPS・PS2版のサガシリーズレビューを紹介します。
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